正八幡宮

秋穂正八幡宮(重要文化財)

 社伝によりますと、弘仁5年(814)西戎降伏鎮護の神として、宇佐八幡宮から勧請して、二島の海汀に祀ったと言われています。明応2年(1493)に炎上し、文亀2年(1502)に大内義興が現在の地に壮大な社殿を建立して遷座しました。現在の社殿は元文5年(1740)に再建されたものです。
 当八幡宮の社殿は、県下一といってもよいほどのもので、更にその建築技術も県下の神社建築を代表するものです。またこの社殿の配置は、山口県下独特といわれる楼拝殿形式のものです。楼拝殿形式の神社とは室町時代山口を中心に発達したもので、楼門に床を張り、拝殿と同様に使われたものです。これは祭礼などに多くの参列者があるようになったので、考えられたものでしょう。当社の本殿、拝殿、楼門は平成元年9月に国の重要文化財に指定されました。
 このお宮の平面は、図面で見ますと、宮という文字の形です。従って、この形式が本当のお宮の造り方であるという俗説があります。

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