野 村 春 道
春道は文政7年(1824年)7月27日に鋳銭司今宿に生れ、花道と小笠原流の
諸礼式躾方(しつけかた)を学びました。
やがて、花道や礼法の道を究めて免許皆伝となり、号を九白斎一鶴としています。
近隣からは彼の教えを求めて、その門人は村内外千人を超えるほどでした。
また、自宅に私塾を開いて、小学校に通えない子供に読み書きを教えていました。
この頃、村でさかんであった俳句の選もしていたと言われています。
大正4年7月2日(1915年)、92才でなくなりました。
国道2号線道瑞にある「礼者徳之本也」の石碑は、春道の80歳の賀を祝い、明治37年に門人たちが建てたものです。 |