弁天社 弁天様)
弁天社 芭蕉の句碑
 
              弁天様


 長沢池の西北岸にあります。
 長沢池が築造された後の寛文3年(1663年)に、安芸の宮島から神霊を迎え、池の守りとして祀ったお宮です。
 江戸時代には、本殿、拝殿、舞殿、鐘楼、通夜堂などがあり立派でしたが、明治になり、八幡宮へ合併ということで、社殿は解かれ、跡に石祠が置かれています。
 長沢池の中に建っている鳥居は、このお宮の鳥居で、安芸の宮島になぞらえたものです。

 弁天社境内にある芭蕉の句碑

    「旅人とわが名を呼ばれん初しぐれ」

 芭蕉が東海道を旅したときの句で、「笈(おい)の小文」に載せられています。
 芭蕉はこの地には来ていません

石碑に書かれた歌
「 ほととぎす はや啼きすぎよ この宿を よそにも今は 初音まつ頃」

宗祇がよんだ歌
「この宿に しばしとどまれ ほととぎす いまだ初音を ききしたらぬに」

この歌はもと、山陽道の脇にあった住吉社境内に建っていたものを、
明治の神社合併で、住吉社がなくなったので、ここに移したものです。

この歌は連歌師宗祇が住吉社に参り、作ったものといわれ、
歌の中に、ここ今宿の地名が詠みこまれています。



松嶋天女廟碑 碑文(長沢池の築造由来や人々の感謝の意が書かれています。)
 
 アサギマダラとフジバカマ(地域の人が丁重に管理しています。2019年10月 伊藤氏撮影)
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